花男の物置部屋 引っ越して4カ所目

57歳で早期リタイアもくろんで還暦目前のセミリタイアから齢を重ね中の1967年産。備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「ジャッジメント」 佐藤 青南



かつて高校球児だった若手弁護士中垣。甲子園を目指したあのチームで自分が控え投手だったころ、エースをしてた男と6年ぶりに再会する。彼=宇土は容疑者であった・・・事件はプロ野球の人気監督の殺人事件、宇土はプロ入りするも二軍で鳴かず飛ばずのままつい先日戦力外通告をされ・・・一貫して犯行を否定する宇土、不利な証拠たち。そしてドラマは法廷に持ち越され・・・そんなですか?


裁判と、高校時代の想い出と、が交互にクロスして描かれる構成。行ったり来たりも乱雑な印象は無く、ハイブリッドな話をすーっと腑に落とす。腑に落ち方も、小難しくも陳腐でも無く、素直な伏線回収にプラスしてほど良くひねりの効いた素敵なバランス感。そして、中垣のキャラが魅力的で、戦う若手弁護士ナイス。欲を言えば仇の検事のディテイルがも少し出た方が緊迫したかもとかも思うけど・・・きっとそれだと詰め込み過ぎだな。よって、いい塩梅です。

非常に面白かったです。